看護師がフットケアを取得する2つのメリット

看護師は入院患者さんや介護施設の入居者の方たち、あるいは訪問看護で在宅している患者さんや高齢者の方々の足を見る機会が多くあると思います。足の健康を守るためには、看護師が日ごろから患者さんや高齢者の方の足に注意を向けて、よく観察し、適切なケアを実施することが大切です。患者さんに「自分の足で歩いて動ける」というあたりまえの毎日を送ってもらうためには、看護にフットケアを取り入れると良いでしょう。ここでは、フットケアのメリットを2つ紹介します。

1つ目のメリットは、看護師がフットケアの知識や技術を身に着けることで、足の病変に早く気付くことができるということです。「自分の足で歩いてトイレに行く」「自分で入浴する」「自分の足で散歩し行きたい所へ自由に行く」など、基礎的なことですが、人が快適な生活を送るためには、足の健康が欠かせません。糖尿病患者さんの場合、適切なケアを怠ると、足の潰瘍や壊疽を招くこともあります。鶏眼(魚の目)、胼胝(タコ)、巻き爪や白癬菌などのトラブルを抱える患者さんや高齢者は少なくありません。ですから、内科や外科、皮膚科あるいは透析室などに勤務する看護師にとっては、フットケアは重要なケアの一部です。2つ目のメリットは、看護師のスキルアップや転職に役立つことです。高齢化社会の現代、フットケアのできる看護師はますます求められます。医療や介護の現場でフットケアに着目するようになったのは、ここ最近のことです。今のうちに習得しておけば、将来的に看護師としてのキャリア形成に役立つはずでしょう。